お知らせ

令和2年5月

口腔がん検診について

鹿児島県歯科医師会地域歯科保健委員会 委員長  尾畑俊和 
(おばたデンタルクリニック院長)

昨年度芸能人の方の病気で話題になり、過去の通信でお示ししたことがあるように、口腔内にも“がん”ができます。
鹿児島県における口腔がんは、口腔がんの死亡率が全国的に見ても高い地区であり、また命をつなぎとめてもQOLの低下が見られる進行の進んだ状態で見つかるケースが多いということが特徴です。
このことを鑑みて、鹿児島県歯科医師会では、口腔がんの対策として、平成26年より “口腔がん検診事業”を開始致しました。県内の色々な市町における健康まつり等のイベント会場において、鹿児島大学のご協力を頂き、口腔がん専門医による口腔内の検診を行なっております。
年度ごとの詳細は以下の表記の通りです。

当初は県内2会場、受診者数85名という形で始まりましたが、令和元年度には県内9会場743名もの受診者を検診致しました。五年間続けて行われている霧島市の会場においては年に1回のイベントとして定着してきており、毎年お越しになる受診者の方もおられるほどです。

743名の受診者の中で1割を超える88名の要経過観察受診者がおり、また31名の方がさらなる精密検査を勧められました。幸いなことに、当初危惧していたような進行した状態での発見などは見られず、早い段階で専門医の精密検査を受けられ、大過なく過ごされているようです。

それでも鹿児島県民160万人の中の800名弱のみです。また地域的な偏りもあるかもしれません。そこで、県下会員の中から口腔がん検診の協力医を募り、口腔がん検診登録医として登録し、イベント以外の日常の診療におきましても、口腔がんの検診を行っております。またイベント型の検診を本年度も引き続き展開していく予定にしております。皆様、お住いの地域におきまして開催の折は、何らかの形でご案内差し上げると思います。

どうか自らの健康のためにも一度口腔がん検診を受診なされてはいかがでしょうか?

歯科医師会だより  2020年5月