お知らせ

メールレター 第221号

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≪「さんぽ鹿児島」メールレター≫ 第221号
               2021/8/2

   発行:鹿児島産業保健総合支援センター
              所長 草野 健

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相談員からのメッセージ

「マスク着用の習慣と口周囲の問題、その対処法」

産業保健相談員 松下 幸誠
        (担当分野:産業医学)

口で息していませんか?口で息するのはあたりまえと思うのも当然、口の重要なはたらきの一つです。しかしながら、常日ごろから「お口ぽかーん」状態で口呼吸ばかりしていると口の中だけではなく、全身のいろいろなところで病気や異常をおこすことがあります。新型コロナウイルス感染症流行でマスク着用が習慣化している現在、心配されているのは、マスクをしている息苦しさや不慣れさからマスクをつけた状態での口呼吸や「お口ぽかーん状態」です。お口が乾燥することで、虫歯や歯周病がおきやすくなったり、舌やのどの炎症や痛み、口臭、味覚異常などもおこります。機能的にはかみ合わせや歯並び異常などの局所的なものから、免疫異常(細菌やウイルスから守る働きの異常)や呼吸器の病気、泌尿器科系の病気、悪い姿勢習慣による四肢体幹の異常など全身的な多くの病気と結びついてしまいます。

また、その一方でマスクの下で口は閉じているが、無意識に歯を噛みしめているパターンの場合もあります。マスク着用の習慣で口数も少なくなり微笑む場面もいつしか減ることで、口元をはじめ、あごや顔の筋肉が緊張状態になります。一日中、噛みしめていると歯やあごの痛み、頭痛、首や肩のこり、痛みを感じ、イライラ感や疲労感、不安感を覚えたり、睡眠障害に至ったりします。

マスクをしていても、唇はしっかり閉じて結び、奥歯は少し浮かせて舌は上顎の天井に押し付けるポジションを心がけましょう。また、自宅では、指3本分くらいお口を大きく開けてストレッチしたりあごをマッサージしたりして、「あいうべ体操」(みらいクリニック院長 今井一彰先生)を毎日行いましょう。

研修セミナーのご案内

下記、セミナーはどなたでも参加できます。

参加される皆様は、新型コロナウイルスの感染予防対策(以下URL)にご協力ください。
https://kagoshimas.johas.go.jp/wp-content/uploads/2020/05/kensyu-kai.pdf

なお、新型コロナウイルスの感染拡大等によっては、中止または延期させていただくことも考えられますが、その際はご理解をお願い申し上げます。

土曜日開催の研修会について
令和3年4月から土曜日の研修会場は、第12川北ビルBOIS鹿児島と鹿児島県医師会館の2か所になります。
日程により会場が異なりますので、事前にご確認の上、ご参加くださいますようお願い申し上げます。
また、当日13時以降は、センターや各会場へ連絡されても取次ぎができませんのでご注意ください。なお、各会場へのご連絡はお控えください。

≪ 8月 ≫【定員】14名 【会場】光健ボイスビル2F ※8/28を除く
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☆8月3日(火)14:00~16:00
「測定結果を用いた作業環境の改善提案のポイントと改善事例」東先生
日医認定産業医:生涯(実地)2単位

☆8月5日(木)14:00~16:00 ※満席
「「性格」と「人格」について
-メンタルヘルス問題の予防の視点から-」赤崎先生
日医認定産業医:生涯(実地)2単位

☆8月16日(月)14:00~16:00
「新型コロナ感染症と産業医(4月12日と同じ)」桶谷先生
日医認定産業医:生涯(専門)2単位

☆8月19日(木)14:00~16:00
「毒物劇物の管理及び石綿建築物の解体による健康障害防止」黒沢先生
日医認定産業医:生涯(専門)2単位

☆8月23日(月)18:00~20:00 ※満席
「健診と検診:職場健診をデザインする」堀内先生
日医認定産業医:生涯(専門)2単位

☆8月25日(水)14:00~16:00 ※満席
「「働く人」のライフサイクルとメンタルヘルス」長友先生
日医認定産業医:生涯(専門)2単位

☆8月28日(土)14:00~16:00 ※定員30名
「今も起こっている職業がん」冨宿先生
※会場:鹿児島県医師会3F中ホール(鹿児島市中央町8-1)
日医認定産業医:生涯(専門)2単位

≪ 9月 ≫【定員】14名 【会場】光健ボイスビル2F ※9/4、9/11を除く
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☆9月4日(土)14:00~16:00 ※定員15名
「職場における救急救命処置について」前田先生
※会場:鹿児島県医師会3F中ホール(鹿児島市中央町8-1)
日医認定産業医:生涯(実地)2単位

☆9月10日(金)14:00~16:00
「夜勤者の肥満・生活習慣病予防」德永先生
日医認定産業医:生涯(実地)2単位

☆9月11日(土)14:00~16:00 ※定員30名
「病気を抱えながら働く労働者のためにできること」冨宿先生
※会場:鹿児島県医師会3F中ホール(鹿児島市中央町8-1)
日医認定産業医:生涯(専門)2単位

☆9月17日(金)14:00~16:00 ※満席
「人事管理職者のストレス:メンタルヘルス・カウンセリング-Ⅲ
~感情労働・感情管理、感情の商品化をめぐって~」久留先生
日医認定産業医:生涯(専門)2単位

☆9月21日(火)18:00~20:00
「歯科の視点から 禁煙支援について」市来先生
日医認定産業医:生涯(専門)2単位

☆9月29日(水)14:00~16:00
「ストレスチェックの集団分析結果をどう生かすか」冨宿先生
日医認定産業医:生涯(専門)2単位

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◇…産業医対象
●…産業保健スタッフ対象
☆…産業保健スタッフ・産業医対象
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▼詳細・申込

産業保健研修会予定表・お申込み


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8月17日(火)14:00-16:00
上司のためのメンタルヘルスWebセミナー ~部下への対応編~

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職場におけるメンタルヘルス対策の重要な役割を担う管理監督者等を対
象に「上司のためのメンタルヘルスWebセミナー~部下への対応編~」
を開催いたします。

上司の立場からのメンタルヘルス対策の重要性、部下への接し方、相談
対応、職場復帰への支援などについて、当センターのメンタルヘルス対
策促進員が事例をもとに、ラインケアの方法等を分かりやすく解説しま
す。

事業場の管理監督者、人事労務担当者、部下を持つ管理職の方などのご
参加をお待ちしています。

【日  時】令和3年8月17日(火)14:00~16:00
(Cisco社 Webexを使用します)

【講  師】当センター メンタルヘルス対策促進員 勝田正志
【定  員】20名
【受 講 料】無料
【申込方法】当センターホームページのメールフォーム
https://ssl.formman.com/t/gFqY/

※グループワークを予定していますので、1人1台の端末をご用意ください。

お知らせ

<鹿児島産業保健総合支援センター>

産業保健に関するご質問・ご相談を受け付けています。

当センターでは、メンタルヘルス対策や治療と仕事の両立支援対策をはじめ、産業保健に関する様々なご質問・ご相談を受け付けています。お気軽にご相談ください。(オンラインによる相談も可能です。)電話やFAX、ホームページからもお気軽にご相談ください。
https://kagoshimas.johas.go.jp/about/about_category/otoiawase

地域窓口(地域産業保健センター)の登録保健師を募集しています。

鹿児島産業保健総合支援センターの地域窓口である
○ 姶良・伊佐地域産業保健センター
○ 南薩地域産業保健センター
○ 曽於地域産業保健センター

の3つの地域産業保健センターでは、それぞれのセンターに登録いただき、登録センターの地域内で活動していただける保健師を募集しています。
募集内容等については、下記を参照ください。
https://kagoshimas.johas.go.jp/wp-content/uploads/2021/05/2021-chisanpo-kyujin.pdf

詳しくは、鹿児島産業保健総合支援センター(099-252-8002 新盛)まで。

治療と仕事の両立支援(出張)相談窓口のご案内

両立支援(出張)相談窓口の設置状況は次のとおりです。
なお、医療機関における両立支援(出張)相談窓口では、新型コロナウイルス感染症の状況によっては、中止の可能性があります。

▼両立支援(出張)相談窓口一覧
https://kagoshimas.johas.go.jp/wp-content/uploads/2020/02/ryouritsushien-madoguchi.pdf

鹿児島産業保健総合支援センターの産業保健専門職(保健師)および両立支援促進員がご相談に応じます。
相談は無料です。治療と仕事の両立支援に関するお悩み等についてご相談ください。(オンラインによる相談も可能です。)

事業場内での両立支援教育、体制の整備、規定等の整備、勤務・休暇制度の整備、両立支援の進め方についても、両立支援促進員が事業場を訪問してアドバイスを行いますので、ご利用ください。

▼治療と仕事の両立支援申込み
ホームページから
https://kagoshimas.johas.go.jp/about/about_category/cat767
FAXから
https://kagoshimas.johas.go.jp/wp-content/uploads/2019/03/ryoritusien-mousikomi-ura.pdf

メンタルヘルス対策支援

鹿児島産業保健総合支援センターでは、メンタルヘルス対策に取り組む事業場の支援を行っています。当センターのメンタルヘルス対策促進員(産業カウンセラーや社会保険労務士など)が事業場に訪問し「心の健康づくり計画」の策定、相談体制の整備、職場環境の把握と改善、管理監督者向けや若年労働者(含む全社員)向けのメンタルヘルス教育・研修、メンタルヘルス不調者の職場復帰支援など、職場のメンタルヘルス対策に関する取り組みを無料で支援します。
また、事業場訪問以外のご相談(対面・電話・メール・オンライン)にも対応いたします。オンラインによる研修も対応可能です。

https://kagoshimas.johas.go.jp/about/about_category/cat426

<労働者健康安全機構情報>

「令和3年7月豪雨災害被災者のための心と健康の相談ダイヤル」を開設中です!

独立行政法人労働者健康安全機構では、被災された住民の方(事業者、労働者及びその家族等)からのメンタルヘルス及び健康に関する相談に応じるため、「令和3年7月豪雨災害被災者のための心の健康の相談ダイヤル」を設置しました。

この相談ダイヤルでは、被災された住民の方のメンタルヘルスに関する相談及び健康不安に関する相談のほか、相談者の意向を踏まえ、最寄りの労働基準監督署等の関係機関の紹介などの対応を行います。また、同様のご相談は、全国の産業保健総合支援センターでも引き続き受け付けています。

「令和3年7月豪雨災害被災者のための心と健康の相談ダイヤル」

フリーダイヤル 0120-200-826
※全国どこからでも、携帯電話やPHSからも無料で利用可能

  • 受付日時 平日(10 時 00 分~17 時 00 分/土日祝日を除く)
  • 対象者 被災された住民の方(事業者、労働者及びその家族等)
    相談例:人間関係の悩みなどでの強いストレスや不安について
        エコノミークラス症候群などの健康管理や感染対策などの健康不安について

令和3年度両立支援コーディネーター基礎研修開催のご案内(再掲)

https://www.johas.go.jp/ryoritsumodel/tabid/1968/Default.aspx

ポータルサイト「さんぽセンターWebひろば」を開設中です!(再掲)

https://www.johas.go.jp/Portals/0/sanpocenter/webhiroba.html

労災疾病等医学研究普及サイトのご案内

労働者健康安全機構では、労働災害の発生状況や行政のニーズを踏まえ、労災補償政策上重要なテーマや新たな政策課題について、時宜に応じた研究に取り組んでいます。

○労災疾病等医学研究普及サイト
https://www.research.johas.go.jp/index.html

<厚生労働省情報>

令和3年度「全国労働衛生週間」を10月に実施

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_19768.html

令和3年度「『見える』安全活動コンクール」の実施等について

厚生労働省では、8月2日から「労働災害防止に向けた事業場・企業の取組み事例を募集・公開し、国民からの投票等により優良事例を選ぶ令和3年度「『見える』安全活動コンクール」を実施します。

「あんぜんプロジェクト」ホームページ上の「『見える』安全活動コンクール」特設ページから応募ができます。また、「あんぜんプロジェクト」への参加事業場等も募集しています。

▼【厚生労働省報道発表ページ】
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_19960.html
▼【「『見える』安全活動コンクール」特設ページ】
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzenproject/concour/index.html

令和3年「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」実施中!(再掲)

https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/000747102.pdf

石綿障害予防規則及び関連法令の改正について(再掲)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/sekimen/other/pamph/index_00005.html

外国人労働者に対する健康診断問診票ついて

外国人労働者に対する一般健康診断が適切に実施されるよう、外国人労働者が内容を正しく理解できるよう13言語に翻訳した問診票を公開しています。

翻訳した13言語は、英語、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語、インドネシア語、ベトナム語、タガログ語、タイ語、ネパール語、クメール語、ミャンマー語、モンゴル語です。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/gyousei/anzen/index.html

 

<鹿児島労働局情報>

「チェスト!緊急ゼロ災運動」に取り組みます!(再掲)

https://jsite.mhlw.go.jp/kagoshima-roudoukyoku/news_topics/topics/2021-0510-2.html

令和3年の労働災害発生状況

○令和3年(6月末速報)
□ 死亡者数は11人で、前年同期比で3人(37.5%)増。
□ 休業4日以上の死傷者数は863人で、前年同期比で57人(7.1%)増。
https://jsite.mhlw.go.jp/kagoshima-roudoukyoku/content/contents/r3saigai_2021-0709-1.pdf

< 日本歯科医師会情報>

忘れていませんか?歯科特殊健康診断

日本歯科医師会では、労働者を対象に歯科健診等の重要性を啓発するためのツールとして、リーフレット「最近、歯医者さんに行っていますか?」、「忘れていませんか?歯科特殊健康診断」を作成し、ホームページ上で公開しています。
事業場における歯科健診、歯科保健指導等の普及啓発にご活用ください。

https://www.jda.or.jp/occupational_health/

< 日本歯科医師会情報>

県労働委員会委員による「労使間のトラブルに関する休日相談会」の開催

毎月第4火曜日に実施している定期相談会に加え、令和3年8月29日(日)に休日相談会が開催されます。

https://www.pref.kagoshima.jp/ea01/sangyo-rodo/rodo/rodoiinkai/assen/kyuujitu-soudannkai2021.html

<新型コロナウイルス関連情報>

職場における新型コロナウイルス感染症対策のための業種・業態別マニュアル(日本産業衛生学会)

https://www.sanei.or.jp/?mode=view&cid=444

新型コロナワクチン職域接種について(鹿児島県)

https://www.pref.kagoshima.jp/ae06/documents/vaccine-syokuiki.html

職域接種に関するお知らせ(厚生労働省)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_shokuiki.html

新型コロナワクチンについて(厚生労働省)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_00184.html

新型コロナウイルスに関連するQ&A(厚生労働省)

○企業の方向け
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00007.html
○労働者の方向け
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00018.html

職域のための新型コロナウイルス感染症対策ガイド(日本渡航医学会)(再掲)

https://plaza.umin.ac.jp/jstah/index2.html

編集後記

賛否両論喧しい中で、1年延期されていた東京オリンピックが始まった。

1964年の東京オリンピックも開催までは様々な意見が飛び交っていたが、10月10日、見事な秋晴れの下に開会式が行われた大会は順調に運営され大成功と言われた五輪であった。しかし、その陰では準備段階から続く全国から集められた出稼ぎ労働者や開催を下支えしていた多くの労働者に運営関係スタッフ等を中心に広範囲に過重労働が常態化し労災も多発していた。五輪後には「もはや戦後ではない」「24時間戦えますか」等という文言で日本は『経済大国』へと登り詰めて行った。

長時間労働やストレス性疾患が産業保健上の大きな課題として認識されている今日とは隔世の感が強い。

さて今回のオリパラである。100年振りのパンデミックの直中での開催である。例え無観客であろうが感染対策に万全を期そうが、延期か中止が妥当な処置にも関わらず強行開催。一人の医師としては医療崩壊が懸念される。会場の殆どは東京であり例え無観客であってもボランティアや下働き労働者は全国から集められている。影響は直ぐにでも全国に拡がることが予想される。 先進国の中でもその質や精度において世界に誇れる我が国の医療制度と思っていたが、どうもそうではなかったようだ。医療費抑制政策を長年続けてきた結果、通常事態外の「想定外」事態への対処能力を疎かにして来た結果であろうと思われる。

産業保健の立場からは、コロナ禍でのオリパラという世界的イベント開催には感染拡大以外にも2つほどの大きな懸念が生じる。

一つは、大会運営に費やされる多大な労力により、その皺寄せが弱い立場の労働者に押し寄せること。それらは大会終了後には全国にも大きく拡大する恐れがある。その犠牲になるのは常に弱い立場の底辺労働者。数字に現れない過重労働の激増が危惧される。

二つ目には、熱中症の多発だ。酷暑の真夏、選手達だけでなく運営スタッフや下働きの労働者達の熱中症予防は大丈夫か。我が国でのスポーツ大会は高校野球以外に真夏の開催はなく、常に春か秋であった。只でさえ地球温暖化が進む中で熱中症対策の重要性は年々増している。しかもコロナ禍でマスク着用が就業時の常態となり熱中症のリスクは例年以上に高まっている。

最低賃金が引き上げられる。今年は全国一律の時間あたり28円の引き上げとか。非正規労働者など低賃金労働者にとっては朗報だが、小・零細規模の多い鹿児島等の地方では経営困難から倒産リスクが増す事業場増加や倒産防止のために雇用条件の悪化を惹起する恐れもある。勤労者のためにもそのような事業場への手厚い保護政策を望みたい。

こんな社会状況だからこそ、産業保健に携わる医療人は関与する事業場のより一層の「健康経営」の推進に努めることが要求されよう。