お知らせ

メールレター第189号

鹿児島産業保健総合支援センター メールレター第189号  2018/12/03
                                          発行:鹿児島産業保健総合支援センター 所長 草野 健

クリスマス黒ウサ リース浮き輪

相談員からのメッセージ confident

人生100年時代働き改革急げ

産業保健相談員 德永龍子
(担当分野:保健指導)

   人生100年時代を迎えたと言われている。定年延長が話題になり、15~64歳の女性就労率が7割を超えるなど労働環境は変化してきている。年齢、性別、健康、障害といった理由で選別されることなく、やる気を促す工夫をし、実力発揮できる人材を呼び込む柔軟な働き方改革が進む。「地域経済500調査」18年日本経済新聞社)によれば、働き方改革に、企業トップの8割が「働き方改革実施済み」と回答し、1割が「予定がある」と回答している。また、改革の具体的な取組内容については、「残業時間の上限抑制」、「女性の復職支援」、「勤務時間の柔軟化」、「男性の育児取得促進」、「在宅勤務テレワーク」などに加え、「定年延長」を挙げている。「定年延長実施企業調査」(高齢・障害・求職者雇用支援機構)によれば、定年延長に当たっての課題は何だったかの問いに対し、企業側は、「高齢社員の賃金の改定」、「組織の若返り」、「社員の健康管理支援」、「高齢者社員に長く働く気持
ちになってもらうこと」、「退職金」、「労働災害防止や作業環境整備」などを挙げている。
   明治安田生命では、ベテランの職務経験能力を生かし、無駄な業務の徹底見直しを行い、その働きを評価し、処遇改善や一つ上の昇進・昇格も可能にした。SCSKでは、手厚い処遇のシニア正社員制度を導入し、品質管理者の育成など専門能力に応じた毎月手当の加算や貢献度に応じてボーナスも支給し、賃金額の上乗せも可能とした。
   内閣府がまとめた60歳代の就業行動に関する分析結果では、「在職老齢年金の見直し(賃金額と年金額との合計額が一定の水準以上になると年金支給額が減額される)」により、フルタイム労働で働く60歳代の男性が約14万人増えると試算した。現在の70歳代は男女ともに体力が20年前の60歳代に匹敵するとも言われ、労働力として十分期待できる。
   人生100年時代を迎え、高齢者の自立的活躍と社会的活用が求められている。
   「働き方改革」の次には「休み方改革」が来る。

おすすめ教材(無料貸出し等) book 

当センターでは、産業保健に関する図書、ビデオ・DVDを無料にて閲覧・貸出ができます。
ぜひご利用ください。

★★★おすすめ図書 book★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
産業保健ハンドブック VDT作業と健康障害-臨床・予防管理・補償のすべて
(貸出番号:6-38)

【概要】
1:VDT作業による健康障害を理解するための基礎知識
2:VDT作業に関連する健康障害の臨床
3:VDT作業による健康障害の予防と管理
4:VDT作業による健康障害と労災補償
5:VDT作業者の労災補償事例
     付録

★★★おすすめビデオmovie ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
VDT&パソコン作業の疲労回復法 – テクノストレスと心の疲労回復 –
(貸出番号:6-26)

【概要】
 ●目の疲労チェック処方箋
    ~ドライアイチェック、近見視力チェック~
 ●心の疲労チェック処方箋
  ~心の病気になるケース、ボブ・リーンのカウンセリング指針、様々なリラクゼーション法 他 ~。
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研修セミナーのご案内 pencil

すべてのセミナーにどなたでもご参加いただけます。
(定員は各セミナー30名、場所は光健ボイスビルです)

12月 ※特に記載のないものは会場 光健ボイスビルです。
10(月)
14:00-16:00

C/A コンピュータ画面を見る労働者の健康管理 冨宿 明子*
労働衛生コンサルタント
12(水)
14:00-16:00

B/A 「働く人」における発達障害 長友 医継*
医療法人玉水会病院 心療内科部長
13(木)
14:00-16:00

B/A 不安に悩む人の特徴と治療 赤崎 安昭*
鹿児島大学保健学科 臨床作業療法学講座 教授
15()
14:00-16:00

C/A 結核の現状と施設内(院内)感染
flag 鹿児島市医師会館(鹿児島市加治屋町3-10)
徳留 修身*
元・保健所長(鹿児島県及び鹿児島市)
17(月)
18:00-20:00

B/A 職域における食と健康 【THP:1単位】 堀内 正久*
鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科衛生学・健康増進医学 教授
21(金)
14:00-16:00

C/A 入浴による体のライフラインの強化法 【THP:1単位】 德永 龍子*
鹿児島純心女子大学 名誉教授
1月 ※特に記載のないものは会場 光健ボイスビルです。
11(金)
14:00-16:00

B/A 古くて新しい色覚問題 冨宿 明子*
労働衛生コンサルタント
18(金)
14:00-16:00

B/A メンタルヘルス・カウンセリングⅤ「心的外傷(トラウマ)」の心理支援(パワハラ、セクハラ) 久留 一郎*
鹿児島大学名誉教授
19()
14:00-16:00

B/A 酸素欠乏・硫化水素災害の防止(発生原因・場所・措置及び測定「実技」)
flag 鹿児島市医師会館(鹿児島市加治屋町3-10)
黒沢 郁夫*
黒沢労働安全衛生コンサルタント事務所 所長
22(火)
15:00-17:00

C/A 口腔がんについて 大久保 章朗
大久保歯科口腔外科医院
30(水)
14:00-16:00

B/A 身近に起こりうる労災事例を掘り下げる
冨宿 明子*
労働衛生コンサルタント

※各研修会には定員があります。申し込みがないまま当日来られた場合、会場や資料の関係で受講できない場合がありますので必ず申し込みをしてください。
※受講できなくなった場合は必ずご連絡ください。

お知らせ sign01

◆◆鹿児島産業保健総合支援センター情報◆◆

 

産業保健に関するご質問・ご相談を受け付けています。

当センターでは、メンタルヘルス対策や治療と仕事の両立支援対策をはじめ、産業保健に関する様々なご質問・ご相談を受け付けています。お気軽にご相談ください。
https://kagoshimas.johas.go.jp/about/otoiawase/contact.html

メンタルヘルス対策支援のご案内

従業員の心の健康対策への取組方法がわからないという事業場の皆さまへ私たちは、メンタルヘルス対策に取り組もうとする事業場を支援します。
https://kagoshimas.johas.go.jp/about/about_category/cat426

地域産業保健センターのご案内

労働者数50人未満の小規模事業場では、労働者に対する産業保健サービスを充実させることを目的に、地域産業保健センターが設けられています。
https://kagoshimas.johas.go.jp/about/about_category/cat638

治療と職業生活の両立支援事業

当センターでは、両立支援に関する各種支援を無料で提供しています。ぜひご活用ください。
https://kagoshimas.johas.go.jp/about/about_category/cat768

12月~2月の両立支援(出張)相談窓口

当センターでは、センター内の相談窓口のほかに、鹿児島医療センターと鹿児島大学病院に、治療と職業生活のための両立支援出張相談窓口を開設しています。設置状況は次のとおりです。
(1)鹿児島産業保健総合支援センター
        相談窓口開設日時・・・平日 8:30~17:15

(2)国立病院機構 鹿児島医療センター がん相談支援センター内
         相談窓口開設日時・・毎月第1・3火曜日 10時~13時
            12月の相談日 → 4日(火)・18日(火)
            1月の相談日 → 15日(火)
            2月の相談日 → 5日(火)・19日(火)

(3)鹿児島大学病院 地域医療連携センター内
         相談窓口開設日時・・毎月第3木曜日 10時~12時(事前予約が必要です)
            12月の相談日 → 20日(木)
            1月の相談日 → 17日(木)
            2月の相談日 → 21日(木)

鹿児島産業保健総合支援センターの産業保健専門職(保健師)および両立支援促進員がそれぞれの医療機関のソーシャルワーカーなどと連携してご相談に応じます。相談は無料です。両立支援に関するお悩み等にについてご相談下さい。

詳細
▼両立支援出張相談窓口
https://kagoshimas.johas.go.jp/about/madoguchiitiran.pdf
▼鹿児島医療センター内(リーフレット)
https://kagoshimas.johas.go.jp/about/ryouritusien-iryousennta.pdf
▼鹿児島大学病院地域医療連携センター内(リーフレット)
https://kagoshimas.johas.go.jp/about/ryouritusien-kadaibyoin.pdf
▼鹿児島産業保健総合支援センター 相談窓口(リーフレット)
https://kagoshimas.johas.go.jp/about/ryouritusien-sanpo.pdf

治療と仕事の両立支援対策の推進について

平成30年10月5日、厚生労働省から「治療と仕事の両立支援対策の推進について」が発出されました。

詳細
▼治療と仕事の両立支援の総合対策
https://kagoshimas.johas.go.jp/information/ryouritsushien-sougoutaisaku.pdf
▼治療と仕事の両立支援の総合的対策の解説
https://kagoshimas.johas.go.jp/information/ryouritsushien-kaisetsu.pdf

 

 

◆◆◆労働者健康安全機構情報◆◆◆

 

労災疾病等医学研究普及サイトのご案内

労働者健康安全機構では、労働災害の発生状況や行政のニーズを踏まえ、労災補償政策上重要なテーマや新たな政策課題について、時宜に応じた研究に取り組んでいます。

詳細
▼労災疾病等医学研究普及サイト
http://www.research.johas.go.jp/index.html
▼「職業関連癌研究」について
http://www.research.johas.go.jp/shokugyo2018/
▼病職歴調査について URL
http://www.research.johas.go.jp/bs/index.html
▼「働く女性の健康」について
http://www.research.johas.go.jp/jyosei/10.html
▼「第16回女性医療フォーラム」申込み
http://www.chubuh.johas.go.jp/information/detail/info_detail__744.html

 

◆◆◆厚生労働省情報◆◆◆
「荷主と運送事業者の協力による取引環境と長時間労働の改善に向けたガイドライン」

 ≪ガイドラインのポイント≫
  〇 2年間の実証事業で得られた長時間労働改善等の知見を具体的な事例を交えて紹介
  〇 荷主とトラック運送事業者の協力による長時間労働改善等の取り組みを幅広く横展開

https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000179592_00003.html

第12回医師の働き方改革に関する検討会 資料

 〇 勤務環境改善について
  〇 医療の特性・医師の特殊性について
  〇 医師の研鑚と労働時間に関する考え方について

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_02350.html

第119回労働政策審議会安全衛生分科会 資料

働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律の施行に伴い省令において定める内容(案)について(改正労働基準法第 41 条の2に規定する高度プロフェッショナル制度に関するもの)

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000183227_00007.html

「平成30年版過労死等防止対策白書」

https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000179592_00001.html

◆◆◆鹿児島労働局情報◆◆◆
平成30年の労働災害発生状況(H30.10月速報)

○死亡者数は12人で、前年同期で3人(20.0%)減。
○休業4日以上の死傷者数は1,471人で、前年同期で17人(1.2%)増。

https://jsite.mhlw.go.jp/kagoshima-roudoukyoku/content/contents/H30saigai_2018-1113-5.pdf